2025年1月2日午前8時にスタートした箱根駅伝
大活躍した選手も、思うように力を発揮できなかった選手も、どの選手も勝利への思いを胸に奮闘しました。感動をありがとう!
箱根駅伝ファンの筆者が2025年大会の名場面【往路編】を振り返ります。
中央大・吉井駿恭 1区独走で大活躍!レース後のインタビューで兄との掛け合いも話題
今回の箱根駅伝でも名場面がたくさん生まれましたが、その先陣を切ったのが中央大3年の吉井駿恭(しゅんすけ)選手
スタートして間もなく、先頭集団から飛びぬけ、終始独走状態で2区にタスキをつなぎました。
最終的に、2位の駒澤大との差はなんと1分32秒も離したんです!
後続との差をどんどん広げていく様は圧巻!
監督からは「18Kmまでは前に出るな」と言われていたそうですが、序盤で飛び出す勇気、そして最後まで突き進む根性は見事です。
この選手、兄は3年前に同じく中央大で1区を走った吉井大和選手。その際も独走状態で1時間00分40秒で区間記録を樹立。現在もその記録は破られていません。
今回弟の駿恭選手のタイムは1時間1分7秒。兄の記録には及びませんでしたが、ネットでは“兄の再来”と話題になりました。
レース後のスタジオとの中継では、解説者として出演していた兄の大和選手と会話。インタビューする兄に対して敬語で話すべきか迷う姿も。はにかみながら兄と会話する姿がネット上では“かわいい”と話題になりました。
2区で“区間新記録”が次々に飛び出す レベル高すぎる戦い
毎年、花の2区では、各校のエース級選手が登場します。今回も各校エース級選手がずらり
その中で、3人が区間新記録をたたき出すという、レベル高すぎる戦いが繰り広げられました。
3人も区間新記録を更新するのは史上初なのだそう。その結果がこちら
2025年箱根駅伝 2区 区間新記録の3人 | ||
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東京国際大 | リチャード・エティーリ(2年) | 1時間5分31秒 |
創価大 | 吉田響(4年) | 1時間5分43秒 |
青学大 | 黒田朝日(3年) | 1時間5分44秒 |
創価大・吉田響 “山の神”よりチームを選んで2区で大活躍!
「山の神」になりたいと言っていた創価大の吉田響選手(4年)は、今回5区ではなく、2区での参戦となりました。本人はレース後にこのようにコメントしています。
自分の中で葛藤があって、「山の神」になりたいとずっと頑張ってきたんですが、監督と相談して、自分自身もそうでしたし、やっぱりチームのために勝てる方法は、自分が2区を走ることだという方向になった。
4年生最後の年に、「山の神」よりチームを選んだ吉田選手
2区で13人をゴボウ抜きし、チームに貢献する走りが見れたことは胸熱です!
“山の神”ならぬ“山の名探偵” ニューヒーロー現る!
今回5区を走った早稲田大・工藤慎作選手(2年)
メガネ姿と、「名探偵コナン」の主人公(工藤新一)と名前が似ていることから“山の名探偵”と命名されました。
この選手、一番過酷な5区で、タスキを受けた6位から3位にまで順位を押し上げ、最後はコナンのポーズでゴールするという偉業を成し遂げました。
この活躍ぶりとその異名から、X(旧ツイッター)では“山の名探偵”がトレンド入りしました。
「いきなり個人的流行語候補が」「山の名探偵というパワーワード」「山の名探偵っていう異名いいわね」「顔も名探偵顔で好き」「工藤つえぇ 最後のコナンポーズも良かったぞ」などと注目を集めました。
5区のニューヒーローに、来年以降も期待が高まりますね。
青学大 “あいたいね大作戦”で往路優勝! 黒田・若林が区間新記録、太田婚約発表
今回往路優勝を果たした青学大。毎回、原監督は箱根駅伝で作戦名をつけますが、今回、連覇を見据えてつけた作戦名が「あいたいね大作戦」(1)愛する箱根駅伝(2)大手町フィニッシュで笑顔で会いたい(3)喜び合いたい、などと複数の意味を込めているのだそうです。
今回1区では中央大に差をつけられましたが、2区を10位でタスキを受けた黒田朝日選手(3年)が激走を見せ、7人抜いて3位まで順位を上げました。さらに、2区の区間新記録を達成!
ちなみに黒田選手は昨年の箱根駅伝でも2区で驚異の7人抜きをしている、安定のエースです。
その後、4区の太田蒼生選手(4年)選手が区間賞、若林宏樹選手(4年)が区間新の走りを見せ、
みごと往路優勝!
青学のレース展開をまとめるとこんな感じ
1区 宇田川瞬矢(3年)が粘りの走りで首位と1分45秒差、10位
2区 黒田朝日(3年)が区間新の走りで驚異の7人抜き、3位まで引き上げ
3区 鶴川正也(4年)が4位で粘り
4区 太田蒼生(4年)が区間賞の走りで2位に引き上げ
5区 若林宏樹(4年)が区間新の走りで首位・中央大を逆転し、往路優勝でゴール!
最初こそ、「青学大丈夫か?」とハラハラしましたが、最後は総合力で勝利をつかむところ、さすがです。
このまま復路も制し、原監督の「あいたいね大作戦」成功となるでしょうか!?
そしてもう一つ、青学でX(旧ツイッター)を沸かしたのが、太田蒼生選手のキラリと光る左手薬指の指輪でした。
太田選手はイケメンでファンも多い青学エース。映像に指輪が映るやたちまち話題となりました。
本人はレース後に「婚約した彼女との指輪です。早いうちに結婚したいと思っています」とコメントしています。この日の夜には彼女と太田親との顔合わせをするとのこと。こちらの“あいたいね大作戦”のほうも成功となるのでしょうか。
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