いよいよ2025年の箱根駅伝が迫ってきました。お正月の風物詩として、毎年楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。今回は、箱根駅伝をいつもの2倍楽しむために、大会の見どころをまとめましたので、観戦する際の参考にしてください。
関東学生陸上競技連盟のポスターデザイン
関東学生陸上競技連盟のポスターデザインがこれ。とってもかっこいいポスターですね!
若きアスリート達の奮闘は心を打たれます。どんなドラマが繰り広げられるか、ワクワクしてきますね~
箱根駅伝のコース
ここで、箱根駅伝のコースを振り返ってみましょう。
まずは1日目の往路から
1区 | レースの流れを左右する重要な区間。チーム屈指のスピードランナーが登場 |
2区 | 花の2区。距離が長く、難所の権太坂、以降もアップダウン多し。各校エースが登場する区間 |
3区 | 街を抜けて中盤以降、正面に富士山、左に相模湾を臨む随一の景勝地 |
4区 | 平地区間では一番短いが、往路の終盤に向けて重要な区間。新たなレース展開に期待 |
5区 | 最大の難所、山上り。標高約874mまでを一気に駆け上り、最高地点を過ぎると今度は一転して下る。「山の神」「山の妖精」といったキャッチコピーがつく選手も。 |
続いて2日目の復路
6区 | 最初の4kmを上ってから一気に下りに。朝の箱根山中は冷え込みが厳しく、足への負担も大きい過酷な区間 |
7区 | 山おろしの風で冷え込み、太陽が高くなるにつれて正面からの陽射しが強くなるため、気温の変化が一番大きい |
8区 | 追い風が選手の体力を奪う。終盤のアップダウンを含む9kmにわたる上り坂も選手を苦しめる |
9区 | 優勝争い、シード権争いの大逆転の舞台となることもあり、鶴見中継所では幾多ものドラマが生まれる |
10区 | 9人がつないだたすきを胸に、大歓声を受けながら、中央通り、日本橋を抜け、仲間が待つフィニッシュへ! |
2025年大会の出場校
出場校一覧は読売新聞さんのサイトが見やすいです。過去の実績なども見ることができます
上位争いはどの大学?
過去5年の優勝校を見ると、なんと、青山学院大学と駒澤大学が交互に優勝しているんですね~。この法則で言うと、前回優勝は青山学院大学だったので、2025年は駒澤大学の番でしょうか?
また、今年は國學院大学も熱いです。箱根駅伝と並んで3大駅伝と言われる「出雲駅伝」「全日本大学駅伝」で優勝しており、箱根で3大会制覇を狙っているんです。
3強の背中を追うのが創価大学。出雲、全日本ともに4位と、上位に食い込んでいます。箱根では5区にポスト「山の神」吉田響を投入するほか、主力を往路に投入するようです。往路を制し、その勢いで上位にいけるでしょうか。
筆者が個人的に応援したいのが立教大学。立教大学は2018年から「立教箱根駅伝2024年」事業をスタート。順調に選手を育成し、目標より1年早い2023年に箱根駅伝に出場を果たしました。
2024年10月19日に行われた箱根駅伝予選会では1位通過。めきめきと実力を上げてきているので、この勢いでシード権獲得、さらには上位に食い込んでほしいところです。
注目はどの選手?
今シーズンの出雲駅伝(2024年10月)、全日本大学駅伝(2024年11月)などの結果から、今回の箱根駅伝の注目選手をピックアップしてみました。
平林 清澄(4年)/國學院
大学3年次の大阪マラソンでフルマラソンに初チャレンジし、学生日本記録と初マラソン日本記録の2つを更新した長距離ランナー
今シーズンの全日本大学駅伝では、7区を2位でタスキを受け、首位の青学の太田葵生を追う形となりましたが、惜しくも抜くことができず悔し涙を流しました。本人Instagramでは、このようにコメントしています。
4秒差でのスタート目の前に見えてた太田は近くて遠かった。強かった。
篠原にも区間記録は負けた。1勝1敗。箱根でまたやろう!!
他校のライバルと切磋琢磨し勝負に挑んでいく姿勢が、強さの鍵なんですね~。インスタの投稿は長文ですが、これを読めば彼を応援したい気持ちになります
「前田監督のもとでやりたい」という思いから、青学、駒大の誘いを断って國學院を選択したという平林
4年生として最後の年。箱根では花の2区を走ります。ライバルである駒澤の篠原との勝負も見どころです。
出雲、全日本に続き、箱根でも優勝を勝ち取り、前田監督と勝利の涙を流せるでしょうか。
上原 瑠翔(りゅうと)(3年)/國學院
全日本大学駅伝では、アンカーとして8区を走り、首位だった青山学院大学を逆転し、優勝に貢献しました。出雲駅伝でも区間賞をとっており、調子を上げています。
イケメンぶりも見どころ。箱根でもかっこいい快走姿が見たいです!
太田 蒼生(4年)/青山学院
「お祭り男」の異名をとる存在感ある選手です。「ゾーンに入ると、とてつもない走りをする」と言われています。
3年次の箱根駅伝3区で日本人選手として初めて1時間を切って優勝に貢献。関東インカレ男子2部ハーフマラソンでも、日本人トップの2位
勝負強さとタフさを併せ持ち、ライバルと競る場面では、サングラスをとってスパートをかけ、ライバルを振り切る走りで観衆を沸かせます。
今どきの若者感と屈託のない笑顔に女性ファンも多いですね~
1年生から毎年出続けた箱根も今回が最後。今回の箱根でも「あっぱれ!」な走りが見られるでしょうか。
黒田 朝日(3年)/青山学院
2年次の箱根駅伝では、花の2区で驚異の7人抜き。青学の総合優勝に大きく貢献した区間賞の走りが話題となりました。
同じく2年次の出雲駅伝では2区区間賞、全日本大学駅伝でも2区区間2位と、2年目から頭角を出し始め、今や青学のエースです。
3年次の関東インカレ男子2部10000mでは、日本人トップの3位。本人も「高いレベルで戦えるなと自信がついたレース」とコメントしています。
今シーズンの全日本大学駅伝でも激走を繰り広げ、区間新記録。勢いに乗って、箱根でも期待が高まります。
弟の黒田然(1年)も青学に進学し、兄の背中を追っています。兄弟そろって笑顔がいいです。
12月29日に発表された区間エントリーでは、弟の然は2区、兄の朝日は補欠登録でした。原監督の戦略なのでしょうか。他大学の動向を見て、当日変更で主要区間に投入される可能性大です。
佐藤 圭汰(3年)/駒澤
高校時代に1500m、3000m、5000m各種目の高校生記録を打ち立てて、駒澤大に入学したスーパールーキー
2年次の箱根駅伝では、3区で青学の太田葵生と10㎞に渡るデッドヒートを繰り広げ、目の離せない展開になりました。最終的に4秒差で首位を譲ってしまったものの、区間記録は日本人記録を42秒更新しています。
2年次の箱根駅伝直後に単身で米国に渡り、2カ月間武者修行。アメリカ・ボストンで開催された「John Thomas Terrier Classic」男子5000メートルでは13分09秒45のタイムで室内日本新記録を樹立しました。
今シーズンの出雲駅伝と全日本大学駅伝は故障で欠場。いずれの大会も駒大は2位でしたが、箱根駅伝では佐藤の堅実な走りで優勝に導いていけるかが見どころです。
篠原 倖太朗(4年)/駒澤
箱根駅伝では、2年次に3区で区間2位、3年次には1区で区間賞を獲得。4年次は、5000mで日本選手学生新記録(屋外)を達成。ハーフマラソンでは1時間0分11秒(日本選手学生最高記録)と、好記録保持者です。
今季は駅伝でも活躍しており、出雲駅伝6区で区間3位、全日本大学駅伝7区で区間賞と快調です。
学生最後の大舞台、実力を兼ね備えたエースで主将の篠原はどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみです。
吉田響(4年)/創価
「箱根駅伝の5区を走りたい」という強い思いを抱いて東海大へ入学しました。1年次の箱根駅伝で山上り5区を任され、7人をゴボウ抜きするという偉業を達成。
しかし、競技への考え方の不一致から、3年次に東海大学→創価大学に編入しました。
4年次の出雲駅伝では5区で区間賞、全日本大学駅伝では5区で区間新と、環境を変えてもその活躍ぶりは健在です。
環境を変えるという大きな決断をした吉田。活躍を期待される中での決断は、相当悩み苦しんだことでしょう。
前回の箱根では5区を走るも本来の力が出せず、ゴール後は悔し涙となりましたが、今回の箱根では、雪辱を果たせるか。
「新山の神」誕生となってほしいですね!
まとめ
お正月の風物詩となっている箱根駅伝。各校がしのぎを削り生み出される熱き戦いに目が離せません。
番組中に紹介される裏舞台のエピソードも必見です。2025年大会ではどんなドラマが生まれるか、楽しみですね!
- 日時 2025年1月2日(木)‐3日(金)
- スタート時間 両日とも午前8時
- テレビ中継 日本テレビ系列で生中継
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